この度は数多ある素敵なショップの中から
てんねんやを見つけてくださり感謝いたします。
てんねんやは、北海道の支笏洞爺国立公園内の
雪深い山里にある小さな菓子工房です。
見える範囲に民家はなく、エゾシカやリスたちが隣人で熊も出る。
この地の護り主、北海道のみどり財形認定巨樹「伊達大滝上野のオンコ」は大人が2人ががりで抱える幹周り3mのイチイの巨木。
苔むした巨石群、背丈を超える巨大フキなどが残る貴重な森の中に
工房兼自宅の古い農家があります。
この森の空気の中でつくる自家培養酵母のぱんと焼菓子たちは
何かが違うと良く言っていただき
不思議な事がよくあります。
食してくださった方が
ほろりときれいな涙を零されたり
心も身体も疲れてしまって
食事できないくらいまで弱ってしまった方が
お水も受け付けなかったのにこのぱんだけは食べられて
それからだんだん回復されたと教えてくださったり
私の力などでは絶対にあり得ない
不思議な話があるのです。
きっと
きれいな空気と清らかな水
そしてパワースポットと呼ばれる土地の氣などが相まって
心と身体に沁み入るような、なんともいえない優しい空気を携えた
「癒しの食べもの」になるのかと感じます。
私はそのお手伝いをさせていただくだけ。
出来るだけ良い素材を選び
余計なことをせず 余計なものを加えず
出来るだけ天然自然に
出来るだけ心を透明にする
そんな気持ちで工房に立っています。
てんねんやのコンセプトは「世界に恩返し」
子供達が5歳と1歳の時にシンママになり
働くなら世界に良いことをと一念発起し田舎暮らしに飛び込み
授かった酵母でパンやお菓子を作り
子供を背負って畑や薪割りなどの田舎暮らしをしながら
地元でほぼ口コミやイベント、委託販売のみで
気がつくと約21年、細く小さく続けさせていただいてきました。
今年ようやく上の子が社会人になり
下の子も大学生で半自立してくれて
ふとした時に改めて気づいたのは
今まで数えきれないほど
ありとあらゆるところで助けていただいてばかりだったこと
人にも、自然にも、世界にも。
人だけでは出来ないことがある
それを私は畑仕事の中で体感しました。
生かされている
生かしていただいている
生きることを許されている
山暮らしの中で
そんな体験を山ほどさせていただきました。
そして行き着いたのは
大自然への畏怖の念と感謝と恩返しでした。
植物素材と無添加
天然自然をコンセプトにつくる食べものたちは
どれも優しく滋味深く
心を身体を優しくしてくれ 世界が喜ぶ食べものたち。
優しい、あたたかい、大切、しあわせ。
いっぱい、いっぱいいただいたものを、倍返しで。
植物の優しさで世の中を満たすのが
てんねんやの小さな社会貢献、恩返しです。
そんな想いから生まれたてんねんやのお品たち
皆様のお心に惹かれるものがあれば幸いです